安く作ってしまおう!RICOH THETA S を充電しながら固定するネジ(16/6/17更新)
手軽に360度全天球を撮影できるRICOH THETAシリーズ。2015年秋にRICOH THETA Sが発表され、高画質、高機能化によりさらに便利に使えるようになりました。
改善された充電しながら撮影できる機能をもっと効率よく使うべく、充電したまま三脚に固定できる金具(ねじ)を作ってみました。
マットブラックとなったRICOH THETA S。指紋が目立つようになった。
1.THETA Sシリーズからは充電しながら撮影可!
充電しながら撮影という機能がRICOH THETA Sからできるようになりました。これによって長時間のタイムラプス撮影だったり、動画撮影が楽しめます。
固定して使うと定点観測としても使える。
しかし、残念ながらUSB充電を行える端子は本体のネジ穴の真横にあるため、普通の三脚を使うと端子が使えません。もちろんHDMI出力端子も同様です。
左がmicroUSBコネクタ。
ちなみにRICOH純正でこれを改善するエクステンションアダプターが発売されています。値段が高いか安いかは、みなさんに判断はお任せします。
これと同じ機能を自作しようというわけです。
2.材料
材料は特殊なものは使わないで済むよう、大きなホームセンターに行けば入手できるものを使います。
・1/4インチのボルト 1本
・1/4インチのナット 1個
・1/4インチのワッシャー 1個
・金属用接着剤
ボルトの長さは「Micro-USBのコネクタ長+ケーブル取り回し」としたいところです。純正のエクステンダーと同じく50mm~60mmくらいのものでもよいでしょう。
ワッシャーはスペーサーとして使います。また金属用接着剤は、接着後のネジへの力の掛け方によって外れやすいものがあるようです。今回はエポキシ系の2種混合タイプのものを今回使いました。
1/4インチネジが、カメラネジとして使われています。
ホームセンターで売られているネジは大多数がミリネジ(M8やM12などと表現される)なので、間違えて買わないようにしましょう。ネジのピッチ(間隔)が異なるので、ネジ穴を壊す原因になります。
3.作り方
作り方はとても簡単です。ボルトの頭に接着剤を塗り、ナットと合わせるだけ。
ここで重要なのは、ナットの内側に接着剤が入り込まないよう、大量に塗らないことです。また乾燥時間はしっかりと守り、換気がしっかりとされているところ作業を行いましょう。
失敗例。でもワッシャーを使えばごまかせます。
4.取り付け
作成した金具を三脚につけてみます。
ボルトの中に接着剤が入り込んでしまうと、上図のように雲台のネジがすべて入りません。その際には下図のようにワッシャー使い、高さを調節して固定させます。
RICOH THETA SとUSBケーブルを取り付けてみました。
5.使い勝手
今回は35mmのボルトを使いましたが、もう少し長くてもよいかもしれません。USBケーブルのコネクタにより、最適な長さが変わると思います。持っているUSBケーブルに合わせて調整をしてみてください。
では楽しいTHETAライフを。