IT小屋台帳

趣味を満喫するための雑記

RICOH GRを分解&CMOSのゴミとり

 RICOHのGRは、CMOSに埃が入りやすいという噂(?)がありますが、私のRICOH GRも気がつけばCMOSに埃が…。

 そこでRICOH GRのCMOSのゴミ取りをしてみました。
f:id:sweln:20160705224615j:plain

 

 

CMOSにゴミが…。

 被写界深度がそれほど深くなくとも、青空を撮ると目立ちます…。

ISO100 f/5.6 1/800s
f:id:sweln:20160705232851j:plain

 ここまで多いと修正も辛い。

 おもいきって修理に出そうかと思いましたが、保証が切れていると結構お高いというお話(下手するとユニットごと交換など…)。

 ならば分解して自分でやってみようじゃないかと思ったわけです。

 

準備

 分解に際して準備したものは以下のもの

  • RICOH GR本体
  • 精密ピンセット
  • 精密ドライバー
  • ブロアー
  • クリーニングクロス
  • マグネットトレイ(あるとよい)

 

分解および掃除

 さっそく取り掛かりたいと思いますが、ここで注意点

分解を行うと、メーカーの保証を受けることができなくなるばかりか、修理の受付もできなくなる可能性があります。必ずご自身の責任の下行ってください。

また、この作業例は私自身の自己流の分解ですので、「うまくいかなかった」、「壊れた」等があったとしても責任は負いかねますので予めご了承ください。

 

1.裏ブタのネジ外し

まずは準備をして、裏蓋を外すネジをすべて取り外していきます。

1)事前準備
  • 電池を外します。
  • フラッシュを開けておきます。
  • アクセサリーシューのカバーを外します。

 

2)本体上部
  • アクセサリーシューの矢印の溝に精密ドライバーのマイナスを差し込み、金属板を持ち上げて手前に引き出します。
  • ネジを4つ現れるので外します。

f:id:sweln:20160705224531j:plain

f:id:sweln:20160705224543j:plain

f:id:sweln:20160705224546j:plain width=

 

3)本体(背面から見て)右側面
  • 上部のネジを外します。
  • 張り付けられているカバーをはがします。
  • カバーの内側にある2つのネジのうち、下のネジのみを外します。

f:id:sweln:20160706200553j:plain

 

4)本体(背面から見て)左側面
  • 左側面のネジ2つのうち、右側を外します。

f:id:sweln:20160705224536j:plain

 

5)背面
  • 背面の左上、フラッシュ裏のストラップ穴の奥のネジを外します。

f:id:sweln:20160705224515j:plain

 

6)底面
  • 底面のネジのうち、液晶側のネジ(下図)と電池蓋の端にあるねじを外します。

f:id:sweln:20160705224540j:plain

 

2.裏蓋を外す

1)底部から少しずつ開けていきます。

f:id:sweln:20160705224550j:plain

 完全に裏蓋を開けるには、本体上部(下図の赤枠)を持ち上げつつ、下から開けていきます。ここで気をつけたいことが、青の枠の箇所にケーブルが接続されている点。気を付けて開いていきます。

f:id:sweln:20160705235016j:plain

 

2)ケーブルを引き抜きます。

 ケーブルは差し込まれているだけですので、矢印の方向に引き抜きます。
f:id:sweln:20160705224552j:plain

 

3)完全に裏蓋を取り外します

f:id:sweln:20160705235933j:plain

 液晶に指紋がつきやすいので、ついた場合はクリーニングクロスなどで汚れをとります。

 

3.CMOSにアクセス

1)フラットケーブルの取り外し

 液晶パネルのフラットケーブルは、茶色のコネクタの固定板を上にはね上げて外します。(逆に抑えると固定されます)

f:id:sweln:20160705235339j:plain

 

2)液晶パネルの取り外し

 液晶は、左側に爪で本体に引っ掛けてあり、右のネジ2本で止まっています。この2本のネジを外します。

 外すと同時に、液晶の下部を通っている黒と赤のケーブルを、ガイドから外します。外れない場合は、ガイドを精密ドライバーで少し広げると外しやすくなります。

  非常に細いケーブルなので切断しないよう気をつけながら作業します。

 うまく外せたら液晶を左へ少しスライドさせながら持ち上げて取り外します。

f:id:sweln:20160705235458j:plain

 

3)CMOSの取り外し

CMOSの背面が現れました。3か所のネジを外します。スプリングが挟まっているので、紛失しないよう気を付けます。

f:id:sweln:20160705224605j:plain

 

4.掃除

 ついにCMOSとご対面。丁寧にブロアーを吹きかけて埃をきれいに飛ばします。ついでに左のフィルタの周りにもブロアーを吹きかけました。

 ※フィルタに直接ブロアをかけるのは怖いので、周りからのブロアーだけにしました。

 APS-CサイズのCMOSはやはり大きいですね。
f:id:sweln:20160705224608j:plain

 

5.戻し作業

 戻しは今までと逆の手順になります。

 2の2)で外したケーブルは、差し込みにくいため、精密ピンセットを使い作業することをお勧めします。

 

最後に

 全てを組みなおし、電源ONで動作確認。試しに被写界深度を少し深くして撮影してみると

ISO800 f/8.0 1/4000s
f:id:sweln:20160706195957j:plain

ゴミが見えないですね。どうやらうまく吹き飛ばせていたようです。