手持ちのカメラで星空撮影にチャレンジしてみよう!
これから本格的な夏をむかえ、レジャーに行かれる方も多いと思います。そこでは都会では見られない夜空と星を見る機会も多くあります。そんな光景を記憶だけではなく、写真に収めてみましょう。
1.星空撮影の楽しみ
旅先で星空の写真に残せれば、眺めていた星空を記憶ではなく記録する楽しみを味わうことができます。
でも各種機材が必要なのでは…と思う方もいますが、カメラと三脚があれば十分撮影可能です。下の写真は素人ながら私個人で撮影したものです。
Pentax K-5 11mm f/4 15s ISO-3200@野辺山
RICOH GR 18mm f/2.8 6s ISO-800 比較明合成(枚数不明) @真鶴岬
2.カメラについて
デジタルカメラで星空を撮るためにおさえておきたいカメラの機能は3つ。
一眼レフ/ミラーレス一眼カメラであれば大抵のモデルは対応していますし、コンパクトデジカメではマニュアル露出モードが搭載されていれば撮影できる可能性が高いです。
一眼レフ、ミラーレス一眼なら大抵はOK。コンパクトデジカメではM(マニュアル)モードの有無が重要(右)
他にあれば便利なものとしては
- レリーズ(リモートシャッター)
- 三脚
があげられますが、なくても撮影は可能です。
レリーズ(リモートシャッター)はセルフタイマーを使うことで代用できますし、三脚がない場合でも地面に置くことで撮影ができます。
地面に置く場合、傷つかないようハンカチやタオルなどの上に置くとよいです。
【参考までに…】
コンパクトデジカメであればどんなモデルが撮影可能か一例をあげておきます。私が持っているSonyのレンズスタイルカメラDSC-QX100でも撮影できましたし、SonyのRX100M4やM3であれば、実機で確認したところ上記条件を満たします。
左からSony DSC-QX100/Sony DSC-RX100M4
2.実際に撮影してみましょう
私が良く行う設定を記載します。カメラのモデルや条件によって異なるのでご注意ください。
【撮影の流れ】
- マニュアル露出モードに設定。
- 遠くの街灯や街にフォーカスを合わせ、そのままマニュアルフォーカスに切替。
(これ以降フォーカスにはさわらない) - ISO800、絞りは開放(F値を最低に)、シャッタースピードは15秒に設定。
- 1枚撮影します。
- 撮影した写真を確認し、暗ければシャッタースピードを長く(20秒など)し、明るければシャッタースピードを短く(10秒など)もしくはISO感度を落とします。
- 上記4から繰り返します。
2の遠くのものにフォーカスを合わせるという点がポイントです。フォーカスを無限望にしてもピントが微妙に会っていないことが多いため、このような手段を使っています。
また望遠レンズを使うと星が流れてしまう場合があります。標準レンズの広角側、あるいは広角レンズを使うことをお勧めします。
【撮影例】
左:(地面直置き)Canon EOS Kiss Digital 18mm f/2.8 30s ISO-1600@日光中禅寺湖
右:(三脚使用)RICOH GR 17mm f/2.8 15s ISO-400@ヤビツ峠展望台
3.うまく撮るには試行錯誤が大切
光害や天気、月の状態などの条件で撮影設定が大きく変わってきます。試行錯誤して、きれいに取れたときはうれしいものです。 一度ではうまくいかなくても何度か試してみることをお勧めします。
チャレンジしてみてはいかがでしょう。
この記事とは別に一眼レフでの撮影方法について書きたいと思っています。