PMP受験1 PMPとは?
米国PMI PMP(Project Management Professional)を取得しましたので、その受験記です。初回はPMPの概要と取得までの流れを説明します。
1.PMP(Project Management Professional)とは
米国PMI(ProjectManagementInstitute)という組織が主催するプロジェクトマネジメントの国際的な資格で、プロジェクトマネージャー(以下PM)と呼ばれる立場の人に対して適用されます。
業界に依存せず、多様なプロジェクトに適用できる汎用性があります。
試験は試験会場のパソコンによるCBTによる受験となり、プロジェクトマネジメントのガイドラインである、同組織のプロジェクトマネジメント知識体系ガイド(通称:PMBOKガイド)の理解度と各状況における判断を問われます。
2.PMP資格メリットとデメリット
私個人が考えるメリットとしてはやはり
-
国内外での共通のガイドライン
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企業内での自身の価値向上や、転職に有利
という点があげられます。国際的な資格のため、海外と国内でプロジェクトを進める場合など、共通のガイドラインとして利用できるのではないでしょうか。また顧客がPMP資格を持つPMを要求する場合もあります。
デメリットとしては
- 受験料や講習等、受験にかかる費用が高い
- 対象がプロジェクトマネジメント経験者
- 3年おきの更新
と考えます。
受験費用だけで$405(PMI会員)と、手軽に受けられる試験ではありません。そのため会社の補助で受験する方もいるかと思われます。
また後述しますが、受験するための条件がいくつもあるため、「力試しをしたい!」という受験がしにくいです。
さらに類似試験であるCompTIA Project+や、IPAのプロジェクトマネージャー試験のように無期限ではありません。
3.受験費用
米ドルのため、為替の影響を大きく受けます。
PMI会員か一般で受験費用は変わりますが、2回目以降の受験では共に安くなります。最大3回まで受験可能です。
- PMI会員 初回$405 / 2回目以降 $275
- 一般 初回¥555 / 2回目以降 $375
4.受験までの流れ
全体の大まかな流れです。
1)PMI Webサイトでアカウントを作成
ここがスタートとなります。氏名や送付先住所等を必ず入力しておきましょう(英語)
合格証明書が送付されるために必要となります。
2)PMI認定の登録教育機関や他機関が提供する講習の受講
座学やEラーニングでの講習で、35時間の受講が必要となります。私は登録教育機関でEラーニングを受講しました。
平日や土日を使って受講できるのであれば講習形式での受講を、平日も土日も講習を受講できない人はEラーニングをおすすめします。
修了後に講習登録に必要な情報を渡されます。これをPMIのサイトに登録します。
3)学歴および実務経歴の記載 ※過去8年以内
- 大学卒であれば4500時間以上の実務経験および36か月のPM経験
- 高卒であれば7500時間以上の実務経験および60か月のPM経験
PMIのサイト上に英語で記入します。
ここが不自然(期間の時間に矛盾がある。記載が不十分)だと受理されなかったりします。
また申請が監査対象として上司によるPM経験の証明、卒業証明書が必要となる場合があります。
受理されるとメールで完了通知が届きます。
4)試験申し込み
PMIのWebサイトで試験を申し込むと、IDが発行されます。ここから1年以内に受験して合格する必要があります。
試験会場の予約は、PMIのWebサイトではなく、プロメトリックのHPで試験項目と会場、日程を選択し予約します。
5)受験
試験会場でCBT形式での受験になります。
腕時計が禁止だったり、金属探知機でチェックされたりと厳しくチェックされます。
試験時間は4時間200問です。ただ25問はダミー問題のため採点対象ではありません。
6)合否
試験終了後、その場で合否がわかります。
合格点は6割とも7割とも言われていますが正しいところはわかりません。
仮に7割として計算すると、ダミー問題を差し引いた175問中123問の正解が必要となります。
不合格の場合、再度受験することになります。初回の受験で不合格だと残り2回になるので注意が必要です。
合格後6~8週間程度で合格証が届きます。
基本的なPMPの情報は以上です。次回は、学習のため使用した書籍や学習方法を紹介します。