RAID5のHDDが1台故障。MegaRAIDで組んだSATA HDDの交換メモ。
私の家ではデータを保管するためRAID5で構成したファイルサーバーを使っています。
そのファイルサーバのHDDが壊れていたので修理完了までをメモで記載します。
1.HDDが壊れた? ~今回の状況~
搭載HDDのうち1台が、スピンアップに失敗して認識されない。RAID管理マネージャ上でも3台しか見えていません。
対象のHDDを導入したのが2014年の3月。つまり2年で壊れました…。ハズレ引いたのかなぁ。
・下図:本来なら「Drives:」に4台いるはずなのに3台になっている。そのためVirtual Driveがイエロー
2.ちなみにこのファイルサーバの構成
ファイルサーバは以下のような構成で組んでいます。
RAIDであればM/BのオンボードRAIDを使うという手もあります。ただ使っているCPUが非力でパワーを奪われるのが嫌だったので、専用チップを搭載したRAIDカードを利用しています。
RAIDカードは「MegaRAID 9260-8i」をPCI-Ex16ポートに取り付け、「Mini-SAS SFF8087 - SATAx4ケーブル」を使ってSATAのHDDを接続しています。
3.復旧の方針
とりあえず同容量のディスクを1台購入。壊れたHDDは修理に出すことにします。TSUKUMOの延長保証に入っててよかった。
壊れた「Westan DigitalのWD30EZRX」(Greenシリーズ)が2016年6月現在、入手がむずかしく、近いモデルとして同容量の「WD30EZRZ」(Blueシリーズ)を購入。
そもそもファイルサーバならWD Redシリーズを購入すべきなのですが、次回の容量アップの更改時に採用することにします。
左:今回購入の3TBのBlueシリーズ/右:NAS向けで耐久性が高いRedシリーズ
4.買ってきたHDDに交換
まずどのHDDが交換対象か判別する必要がありますが、今回はスピンアップに失敗しているのですぐにわかりました。 そのディスクを交換します。
左:新しいHDD/右:故障HDD
新しいHDDを固定し、ケーブル取り付けて交換完了。下の写真で1列空いているのはRAIDカードと干渉してしまいHDDを取り付けられないためです。
さっそくマシンを起動させます。管理マネージャを見るとうまく認識してくれているようです。
リビルドが開始されていますが、MegaRAIDではリビルド中でも自由にアクセスできます。(これがGood)
5.やっぱりベンチマークはしてみたい
交換してもスペックはそれほど変わらないのですが、久しぶりにCrystalDiskMarkでベンチマークをとってみます。
まず50MBと100MBはRAIDキャッシュ(512MB)内での動作なので爆速。
左:50MBテスト時/右:100MBテスト時
ただ500MBになると途端に遅くなります。キャッシュに入る大きさですが、効いていないようです。
実際は1GbpsでのLAN接続で利用するため、速度は十分です。
500MBテスト時
6.終わりに
HDDは壊れるものとして付き合うと決めているので、RAID構成を過信せず、バックアップも必ず取るようにしています。みなさんも大事なデータはバックアップしておきましょう。
あと、こんどディスク容量を増やす際にはNAS用のディスクにしたいものです。その際には使っているHDDをバックアップ用として使う予定です(いまのバックアップ先も前回更改時のHDDです)